２０２５年４月よりご縁をいただき、お寺から車で10分ほどの場所にあるペットエンゼル北九州（ペットの火葬と納骨を行っている施設）にて、毎月読経にお伺いさせていただくこととなりました。
これまでご奉仕されていた僧侶の方がご高齢のため難しくなったとのことで、お声がけをいただき後を引き継がせていただくことになりました。

ペット霊園での合同読経では、普段お寺の法座ではあまり見かけない、若い方や小さなお子さんの姿も多く見られます。
ペットは、お子さんにとっては大切な友達であり、ときに祖父母以上に身近な存在であることもあります。
ご法事などでは、命のことを「自分ごと」として受けとめるのは難しい場合もありますが、こうした場を通じて、小さな家族であるペットを偲びながら、命の尊さや絆について感じていただく機会となればと思っています。

近年、お寺にもペットのお葬式やご法事についてのご相談が増えてきております。
ご自宅のお仏壇にペットのご遺骨をご安置されている方もよく見受けられます。

現在のところ、偏照寺では「ペットと一緒に納骨できるお墓」や「納骨堂の区画」を正式に設けることは難しい状況です。ペットに対する思いには個人差もあり、動物が苦手な方、ご事情により共に納骨されることに抵抗をお持ちの方もいらっしゃるため、慎重に考えていきたいと思っております。
「いつかペットのお墓もつくれたらいいね」と、お寺の中でもたびたび話しております。

お寺でも猫を飼っておりますので、ペットを大切に想うお気持ちはよくわかります。
彼らは、楽しいときも、落ち込んだときも、そっと寄り添ってくれるかけがえのない存在です。
人間よりも短い命を生きる彼らと一緒にいられる日々を、一日一日大切にしていきたいです。